自宅の庭に井戸水って田舎のおじいちゃんおばあちゃん家にはあったなーって人もいるかもですが、震災の影響などで今ひそかに井戸を掘る人が増えているのだとか。
といいますか、井戸掘りをがんばって行えば2~3日で自宅の庭に井戸ができてしまうという事実。
これ初めて知った時、夢あるなーと思いました。それで最近また井戸水のことが気になったのでここでは、井戸を自宅に作ってしまおうか!と検討している方の為に必要な情報をまとめてみました。
まず、井戸をどうやって作るか?ですが、DIYで自分で作ってしまう。もしくは井戸掘り専門の業者さんに頼む。の2択になってきます。
これ調べたところ、井戸掘りの費用はDIYの場合でも道具を全部購入した場合~20万ほどかかってしまいます。数少ないですがレンタルしているところだと~10万以内といったところの様。
井戸掘り専門業者さんに頼む場合~20万で水が出なかった場合作業費は頂きません的な業者もいたのでそういったところに頼むほうがよさそうかなと思いました。
井戸を何度も掘ってやるぞーという方は道具を購入すれば何回も掘ることができるのでお得かもですがw
DIY好きな人はお金の面よりも経験値という意味でチャレンジしてみてもいいかなと。めっちゃ大変な作業ぽいですが面白そうではありますね。
以下の動画、実際にDIYで井戸を作られている方の動画です。めちゃくちゃ参考になります↓
井戸の穴を掘った後に地下水をくみ上げる為の「ポンプ」が必要になってきますが、これもピンからキリまであります。
井戸の種類として、浅井戸(深さが8メートルくらいの井戸)と深井戸(深さが30メートルくらいの井戸)がありますが、それによっても料金は変わってくるようです。
自宅の場合はおそらくほとんどが浅井戸になるのかとは思うんですが。その土地によっては深井戸にしたほうがよいとかあると思うんでこのあたりも業者さんに相談したほうがよい項目になってくるかなと。
深井戸用ポンプ
それか、電気ではなく、昔ながらの手動タイプ↓
それと、後でも説明しますが水質検査1万~。水をくみ上げるパイプ等細かい費用等を含めると初期費用20~30万くらいは覚悟が必要。
各自治体によって井戸に対する考え方は様々なのでしょう。
市区町村によっては井戸の所有で補助金が出るところがあります。
内容をみると、災害を意識して設置している場合は補助金が出ると言う類のよう。
市の災害対策用井戸として指定された井戸を所有(管理)しているかた。出典:武蔵野市
補助金井戸1件につき、年間9000円か。。
指定条件は各自治体によって変わってくるのは当然ですが災害があったときに飲み水として市民が利用できることといった文言があるので、家庭向けではないかなとは思うんですけども、災害で水の確保が出来ない時にご近所さんとかに振る舞えたりするのは結構よいですよね。
また、井戸掘り自体、パイプのサイズによって許可は出さなくても良いなどありますが、基本的には各自治体のHPを参照して許可が必要か否かは確認したおいたほうが無難かなと思います。
井戸水が庭にあるなんて憧れの一つかもですが、その水が安全かどうかを確認せず飲料水として飲むのは危険です。
井戸水が完成した後、必ず水質検査を行いましょう。
例えば、練馬区の場合以下のページに水質検査をしてくれる業者をまとめてくれています。
井戸水の衛生・飲料水の水質検査(練馬区)
「井戸水 水質検査 自分の都道府県(市区町村)」で検索すると業者をまとめてくれている市のHPが結構出てくるのでそういった検査機関に依頼するのがよいかなと思います。
ただ、これ意外とお金がかかる。例えば、金額を開示しているところありましたが水道水と同じ51項目を検査するとなると10万円越え・・・。
これを毎年行うとなるとかなりのコストになってきますね。
検査項目によって料金は変わってきますが【飲用井戸等衛生対策要領の11項目】の検査だと1万円以内で検査を行ってくれるところは結構ありました。
1万円くらいなら毎年1回の検査はなんとかできそうですね。
井戸水は環境の汚染とかによっても水質が変わってくるので定期的な水質検査が求められます。1年に1回の水質検査は必須です。
ひとまず飲み水としてOKだよ!と定められた水質検査の項目は11項目あります。
項目は千葉市のHPから引用させてもらうと以下。
一般細菌、大腸菌、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、塩化物イオン、有機物等、pH値、味、臭気、色度、濁度出典:千葉市
数値が定められていますが、大腸菌は検出してはいけない。とかpH値は5.8以上8.6以下とか、一般細菌は100個/mL以下までとか数値が設定されています。
ちなみに水質基準ですがウォーターサーバーの水は食品衛生法の26項目、水道水の水道法は51項目です。
こう比較すると水道水すげーなって。
それなりの初期費用をかけて井戸水を飲めるようになったとして、井戸水のメリットってなんだろうをかんがえてみますと
<井戸水の活用箇所>
・飲み水
・花・家庭菜園・芝生など庭の植物につかう水
・プールや池など子供と遊ぶ水
・お風呂のお水
・トイレのお水
・災害時のお水
現実的な話はこんなところでしょうが、自宅で井戸水が出せるっていうステータス的なものが一番大きい気はしますよね。
あと、例えば、お家に池があるとかの場合は節約になるのでかなり大きいかなと。
逆にデメリットは?
・そもそも水が出ない可能性もある
・地下水が汚染されていて飲み水にすることができない
このような可能性はあります。東京とかだとどうなんですかね。初期費用の部分でもたぶん業者さんに頼んだほうがお得だと思うのでその地域で実績があるかとか飲み水として飲める水が出た実績があるかとか聞いてみるのが一番早いかなーと思います。
井戸水を家庭で使った場合無料でいくらでも使えると思っていませんか?
実は、飲み水の量ではなく、井戸水を使う場合、下水道料金の支払いが必要になります。
家庭で井戸水を使う場合は「認定水量」といって「家族の人数×下水道料金」という計算で支払う料金がきまってきます。
事業など何かしらの施設で井戸水を使う場合は計測用のメーターをとりつけ使用量に応じて下水道料金を支払う形式がとられています。
やはり「水」って国の資源ですからね。例えばですが日本全国のすべての家庭が井戸を掘って井戸水を好き勝手に使ってしまったら下手したら水が枯れてしまうかも?
水は限りある資源という考えから下水道料金の支払いが必要になると考えてのことなのでしょう。(私の憶測ですが)
※下水道代金は水道水よりもかなり安く設定されています。
都道府県、各市区町村によって多少異なってくるところもあると思いますが千葉市の
下水道使用料の認定方法がわかりやすいのでリンクしておきます。
立方メートル単位で書かれているのでぱっと見アレですが1立方=1,000リットルです。
以下が家族の人数に応じて設定される「認定水量」です。
帯人数
1人=6立方メートル/2か月
2人=12立方メートル/2か月
3人=18立方メートル/2か月
4人=24立方メートル/2か月
5人=30立方メートル/2か月
なので、千葉市の場合4人家族の場合、早見表と照らし合わせると、2,076円という計算に。
24,000リットルで2,076円は安いのか?
いまいちピンとこないですねW
「公共下水道使用届」という届け出が必要ですが、これを怠った場合5万円以下の罰金が発生するそうです。きちんと届け出はしましょう。
公共下水道使用届、公共下水道一時使用届の届出を怠ったときなどは、「5万円以下の過料」に処せられます。また、偽りその他不正の手段により料金の徴収を免れた場合は、免れた金額の5倍に相当する金額(5倍に相当する金額が5万円を超えないときは、5万円とする。)以下の過料に処せられます(東京都下水道条例第25条及び第26条)。出典:東京都下水道局
以上、注意事項と、井戸を掘る前にしっておいたほうがよいことまとめでした。
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